機能について
ウォーターサーバーの機能は各社いろいろと紹介されていますが、基本的にはあまり違いがありません。宅配される取り換え式の水タンクをセットすると、サーバーにある2つの蛇口から冷水、温水が出てきます。冷水は飲用に、温水は80〜90℃になる機械も多く、これはそのままカップ麺に使える温度です。
水はタンクから供給され、多くは水の重さで蛇口から出るため、モーターポンプが装備されているのはごくわずかです。
ウォーターサーバーには電源コードがついていますが、これは冷却器や温水を作るヒーター、モーターポンプのための電源です。モーターポンプを使用しないもの、冷却器が動いていない状態では、ほとんど騒音もありません。
その他の機能
とてもシンプルなウォーターサーバーですが、それぞれのメーカーで工夫しているのは「安全」と「衛生」です。
安全面で重視しているのはやけど対策です。各社とも「チャイルドロック」機能は装備しています。これは子供が不用意に温水レバーを押してやけどをしないように、押してもお湯が出ないような機構が取り付けてあります。子供の力ではお湯が出せなかったり(経済産業省が推奨)、解除の手順が2回以上と複雑にするなど考えてあります。機種によっては冷水にもチャイルドロック機能を装備したものもあります。
衛生的には水質の維持に気を使います。タンク内に空気が入らないように「ワンウェイタイプ」といって水の出口以外密閉した容器を使っているものが多いのですが、大きなボトル(ガロンタイプなど)では空気を入れて圧を上げる必要があります。この時無菌の空気が入るよう工夫されているものもあります。
これらの機能は各社さまざまなので、水の種類と共にサーバーの仕組みもチェックして、会社を選ぶようにしましょう。
大きさも使用環境に合わせて
ウォーターサーバーは大きく分けて床置き型と卓上型の2種類があります。
床置きサイズは高さが1メートル前後。水道と一緒で、家族が誰でも手軽に水を飲めるサイズになっています。子供でも大人でもウォーターサーバーが使える高さがこのくらいになります。サーバー自体が重い(20キロ前後)ので、安定しています。
一方卓上サイズは床置きタイプの台座部分がなく、テーブルなどに置けるようになったもの。高さは50センチほどですが、蛇口は下部にあるので、台の高さで飲み口が調整できます。
主流は床置き型で、5人程度までの家族にちょうどいいサイズ。卓上型は2人くらい向け。こちらは小さく軽く、デザイン的にも凝ったものもありますが、卓上タイプは扱っていない業者も多いので選択肢は狭まります。
どこに置く?
厳密に置き場所を選ぶわけではありませんが、ウォーターサーバーの設置場所は以下の点を考慮しましょう。
熱のこもらない場所
水を温めたり冷やしたりする機能があるので、壁や周囲の家具とスペースをあけられる場所に設置します。
日当りを避ける
同様に直射日光の当たる場所も避けましょう。
またボディは樹脂製のものが多いので、ストーブなど熱源から遠い場所に置くようにします。
ボトル交換がラクな場所を
水のボトルは一般的に8リットル前後。10キロ近い重さがあります。
このボトル交換に便利な場所を選びましょう。卓上型などあまり高いところに設置すると苦労します。